栄養成分を把握しよう! - 透析食.com

2022年5月11日

透析を始める方へ

栄養成分を把握しよう!

透析食.com 最所春香

透析患者さんにとって食事管理はとても大切ですね。エネルギー、たんぱく質の確保に加え、カリウム、リン、水分、塩分制限に注意する必要があります。外食の場合、自炊したときよりも栄養成分が把握しにくくなります。今回は栄養成分の見方や、注意すべき食材の栄養成分についてまとめました。


◎透析患者さんが確認するべき栄養成分

■エネルギー、たんぱく質

適量をしっかり摂りましょう。

■カリウム、リン、塩分、水分量

摂り過ぎに注意しましょう。


◎栄養成分を確認しよう

(エネルギー、たんぱく質、塩分の確認)

加工食品では、食品の裏に栄養成分が記載されており、5つの栄養素を表示する義務化がされています。

➡エネルギー(熱量)、たんぱく質、脂質、炭水化物、食塩

図:加工食品に記載されている栄養成分表示

食品の裏を見ると栄養成分が記載されています。

しかし包装が小さい場合には、省略されていることもあります。

塩分に関しては「食塩〇g」と表記されず、「ナトリウム〇mg」と表示されていることがあります。

その際は自分で計算しましょう。

計算方法は、『ナトリウム(mg)×2.54÷1000』で計算することができます。

例えば、ナトリウム量が500mgとすると、

「500mg×2.54÷1000=1.27」となります。食塩量≒1.3gであることがわかりますね。

計算の目安として400mg≒1gと覚えておくと便利です!


(カリウム、リン、水分の栄養成分の確認)

カリウム、リン、水分の栄養成分の表示義務がありません。よって開示されている商品が少なく、栄養成分が把握しにくいです。安心して食事をとるためには、日ごろから食材の特徴などを把握しておくことがポイントです。


・カリウムについて

透析患者さんのカリウム摂取量は、1日あたり2000mg以下とされています。カリウムは生物の細胞内に含まれるため、すべての食材の中に含まれます。特に野菜類に多く含まれ、1日の食事の中の約4分の1を占めています。次に多い食材は果物です。果物から摂る1日のカリウム量は、100mg程度を目安としましょう。いも類や海藻類にも多く含まれます。カリウムは水に溶ける性質があるので、茹でこぼしや水さらしをしてカリウム量を減らしましょう。詳しい方法は【こちら】


■野菜のカリウム量

図:特にカリウムが多い野菜 (50gゆで、小鉢1つ程度の量)


■果物のカリウム量

図:カリウム100mgあたりの果物量の目安

※その他の果物については【こちら】


・リンについて

食品中のリンのほとんどはたんぱく質と結合しています。そのため、たんぱく質を多く含む食品にはリンも多く含まれています。特に肉や魚、卵、大豆、乳製品に多く含まれます。リン/たんぱく質比を参考に食材を選ぶとリンの少ない食材を選びやすくなります。また加工食品にもリンが含まれています。このリンは無機リンと言われ、ほぼすべてのリンを体内に吸収してしまいます。リン吸着剤などを用いてリンの値をコントロールしたり、食べ過ぎに注意しましょう。詳しくいコラムは【こちら】

・水分について

水分と塩分の関係は密接に関わります。塩分を多くとると自然と水分が欲しくなります。塩分量を控えることが水分の摂り過ぎを防ぐポイントです。また、食材自体にも水分が含まれたり調理方法によっても水分の摂取が多くなることもあります。詳しいコラムは【こちら】


◎まとめ

・エネルギー、たんぱく質、塩分は食材の裏に栄養成分が記載されているのでこまめにチェックする。

・カリウムは、特に生野菜や果物、いも類に多く含まれるため食べる量に注意する。

・リンは、たんぱく質が多く含まれるものにもリンが含まれる。また加工食品やインスタント食品に含まれるリンは、体内への吸収率が90%以上のためなるべく控える。

・水分量は塩分摂取に比例するため食塩の摂り過ぎ注意する。調理方法によっても水分量が異なるため水分が少ない料理を選ぶ。


制限は色々ありますが、食べてはいけないものはありません。体調と相談しながら食事を楽しみましょう!


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