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2021年4月7日

透析を始める方へ

カリウムの値が高いとどうなる? ~カリウムの基礎知識~

透析食コーディネーター 最所春香

前回のコラムでは、透析患者さんが食事の際に気をつけなければならない【リン】について紹介しました。▼こちら▼

今回は【カリウム】についてご紹介していきたいと思います。

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カリウムは筋肉の収縮を調整したり、ナトリウムの排泄を促すことで血圧の上昇を抑えるはたらきをしています。

カリウムのほとんどが細胞の中(肝臓や骨格筋など)に蓄積されており、成人で約200gが体内に含まれています。
食事などから摂取したカリウムは小腸から血液中に吸収され、腎臓で尿として排出されます。

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透析患者さんは腎臓のはたらきが低下しており、尿としてカリウムが排出されにくい状態にあります。
そのためカリウムを多くとりすぎると体内に蓄積され、血液中にカリウムが多くなり、嘔吐、筋力低下、脱力などの症状がでてきます。いわゆる、高カリウム血症です。

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高カリウムの症状
高カリウム血症は、血清カリウム濃度が5.5mEq/L以上で高カリウム血症と診断されます。
しかし血清カリウム濃度が6.5mEq/Lであっても無症状のことが多くカリウムの値が多くなっていることに気づきにくいのです。

透析患者さんの1日当たりのカリウム摂取目安量は、2000mg/日以下です。

カリウムは生物の細胞内に含まれるためほとんどの食品に含まれています。

その中でも特にカリウムが多い食品は、生野菜、生果物、いも類、海藻類です。

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カリウムは水に溶けやすい性質があるため、食品を水にさらしたり茹でこぼすなどの工夫によって
カリウムの摂取を減らすことができます。
注意していただきたいのは、カリウムは熱によって減るものではありません。
したがって、炒める、揚げる、煮るなどの調理の前に食材を下茹でする、水にさらすなどの手間を加えることでカリウムを抑えることができます。
カリウムの除去率は、茹でこぼしで約20~50%、水さらしで約10%と限界があります。
葉物野菜のキャベツ、小松菜などは水に溶けやすいですが、根菜類のじゃがいも、にんじん、大根などは水に溶けにくい性質があります。
カリウムの多い食品、少ない食品を理解して食材を選ぶとよいですね。

透析患者さんはカリウムの制限が大切ですとお伝えしましたが、制限しすぎるのもよくありません。
カリウムの値が低すぎても不整脈がおこり、からだに負担をかけてしまいます。
またカリウムが多く含まれている食材には、たんぱく質も多く含まれている傾向にあります。
透析患者さんは透析導入前と比べるとたんぱく質制限が緩やかになります。
たんぱく質はからだを作るもとにもなるので、しっかり食事からとっていきましょう。

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適正な量が摂取できるよう、透析食.comではカリウムを2000㎎以下に抑えた献立を公開しています。ぜひご覧ください♪▼こちら▼

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