2021年2月9日
クイズ
寒い日には温かい飲み物が飲みたくなりますね。
しかし透析患者さんは、体重増加に影響があるため飲水量に注意が必要です。
今回は飲み物の中でも冬に飲みたくなる飲み物についてクイズ形式で紹介します。
気になる飲み物選びのポイントと一緒に学んでいきましょう!
エネルギー (kcal) | 水分 (ml) | たんぱく質 (g) | カリウム (mg) | リン (mg) | 塩分 (g) | |
---|---|---|---|---|---|---|
紅茶 | 1 | 99.7 | 0.1 | 8 | 2 | 0.0 |
玉露 | 5 | 97.8 | 1.3 | 340 | 30 | 0.0 |
※女子栄養大学 監修「栄養Pro」から引用しています。
※材料によって成分が異なりますので目安としてください。
緑茶の種類はいろいろありますが、特に『玉露』『抹茶』などの色が濃いお茶はカリウムが多いです。
食事とともによく飲まれている『煎茶』『番茶』『ほうじ茶』は玉露ほどではないですが、カリウムは含まれています。
緑茶の中で『玄米茶』はカリウムが少ないのでおすすめです!
紅茶はカリウムが少ない飲み物です。
しかし牛乳をいれるとリンが多くなるので、ストレートで飲みましょう。
エネルギー (kcal) | 水分 (ml) | たんぱく質 (g) | カリウム (mg) | リン (mg) | 塩分 (g) | |
---|---|---|---|---|---|---|
ミルクココア | 137 | 87.7 | 4.6 | 274 | 134 | 0.2 |
カフェオレ | 38 | 93.8 | 1.9 | 125 | 52 | 0.1 |
※女子栄養大学 監修「栄養Pro」から算出しています。
※材料によって成分が異なりますので目安としてください。
ココアやインスタントコーヒーなど粉末を溶かして飲むタイプは、粉の量に注意です。
ミルクココアは調整ココアとも呼ばれ、砂糖やミルクなどを混ぜ合わせて飲みやすくしたものです。
一方で、砂糖やミルクなどを一切含まない純ココアがあります。
『純ココア』より『ミルクココア』のほうがカリウムが少なく、お湯で溶かしても美味しく仕上がります。
カフェオレは通常濃いめのコーヒーに牛乳をいれますが、コーヒーは濃ければ濃いほどカリウムが多くなります。
インスタントコーヒーで作るよりもレギュラーコーヒーで作るほうがカリウム、リンが少なくなり、おすすめです。
◎飲み物のカリウム、リンの量を知る。
飲み物の種類によって、カリウム、リンは異なります。
別のコラムに詳しく記載していますので、是非こちらもチェックしてください。
『“飲み物”のリン・カリウム』のコラムは▼こちら▼
◎飲む量を決める。
内服時の水、食事や間食時の飲み物の量は人それぞれです。
1日の水分摂取可能量を分配し、1食に飲む量を決めましょう。
◎毎日飲む飲み物、たまに飲む飲み物を分ける。
普段の飲み物は、カリウム、リンが少ない玄米茶、麦茶、ウーロン茶、紅茶がおすすめです。
しかし、お茶の時間が楽しみな方も多いと思います。カリウム、リンが多い飲み物はたまに楽しみましょう。
◎冷たい飲み物よりも温かい飲み物を選ぶ。
冷たい飲み物は一気に飲めますが、温かい飲み物は一気には飲めないので、結果少量で満足できます。
飲み物の種類によって、カリウム、リンの量は異なります。
限られた水分量の中で、カリウム、リンに配慮して飲み物を選んでくださいね!
温かい飲み物でほっこり温まりましょう。