検査データの見方について - 透析食.com
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2017年11月29日

透析を始める方へ

検査データの見方について

透析食.comコーディネーター 管理栄養士 小川 久美

透析患者さんは血液検査やレントゲン検査、心電図検査を受けていらっしゃると思います。
この検査をすることにより、透析がうまくいっているのか、合併症の心配はないのかなどをチェックしています。
そこで今回は血液検査の結果について透析患者さん本人にも知ってもらいたい項目をご紹介します。

注)以下の目安値は透析前の血液検査を想定した値です。




■透析がうまくいっているのかがわかる項目

・血中尿素窒素(BUN)
 血中尿素窒素とは、タンパク質がエネルギーとして体内で燃やされたあとの老廃物です。
 目安値:70~90㎎/dl
 高値の場合たんぱく質の過剰摂取、透析不足、脱水
 低値の場合タンパク質摂取不足

・クレアチニン(Cr)
 クレアチニンとは、クレアチン(筋肉運動のエネルギー源)の老廃です。
 目安値:男性・・・12~14㎎/dl、女性・・・10~12㎎/dl
 高値の場合透析不足、筋肉量の増大
 低値の場合尿崩症、筋疾患





■栄養状態がわかる項目

・アルブミン(Alb)
 アルブミンとは、エネルギー源として使われず、体内に残っているタンパク質です。
 目安値:3.5g/dl以上
 低値の場合タンパク質摂取不足、免疫力低下、浮腫

■水分、塩分のコントロールがわかる項目

・ナトリウム(Na)
 ナトリウムとは、体内の水分に影響を与える電解質です。
 目安値:136~147mEq/L
 高値の場合塩分過剰摂取、脱水
 低値の場合水の取りすぎ
・カリウム(K)
 カリウムとは、心臓の興奮や筋肉の運動に影響を与える電解質です。
 目安値:3.6~5.0mEq/L
 高値の場合カリウムの過剰摂取、透析不足
 低値の場合カリウムの摂取不足

■骨代謝がわかる項目

リンとは、骨や筋肉を作るミネラルです。
 目安値:3.5~6.0㎎/dl
 高値の場合関節や血管などの石灰化
 低値の場合意識障害・筋力低下
      ※透析患者さんはリンの排出がうまくできないため、低値になることはあまりない。

・カルシウム(Ca)
 カルシウムとは、骨のもとになる物質です。
 目安値:8.4~10.0㎎/dl
 高値の場合関節や血管などの石灰化(二次性副甲状腺機能亢進症の症状)
 低値の場合骨がもろくなる




血液中のリンが増えると、食事から摂取したカルシウムを吸収する働きを抑え、血液中のカルシウムを減らす作用があります。 血中のリンが多めの透析患者さんはカルシウムが足らなくなることが多く、骨がもろくなってしまいます。

他にも様々な検査項目がありますが、普段の食事が関係している項目がとても多いです。
血液検査の結果をみてみることで、食事内容を振り返るきっかけにもなります。
毎回の血液検査の結果もしっかりチェックし、日々の自己管理に役立てましょう。

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