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2019年3月28日

透析を始める方へ

透析を始める方へ

透析食.comコーディネーター 管理栄養士 小川 久美

これから新たに透析を始める方はきっと不安なことも多いと思います。
透析治療が開始されると、食事の内容など普段の生活も変わってきます。
今回は新たに透析を始める方に知ってもらいたい透析のあれこれを紹介します。

透析の種類

透析療法には『血液透析』と『腹膜透析』があります。

血液透析(人工透析)

一旦体内から血液を抜き、血液中の老廃物や余分な水分の除去、電解質の調整などをダイアライザという人工腎臓で行い、綺麗になった血液を再び体内に戻す方法です。
この治療は医療機関で一般的に週3回・1回4~5時間程度行います。
血液透析には1回6時間以上行う長時間透析や、夜間の睡眠時間を利用したオーバーナイト透析、頻回透析、医療機関ではなく、自宅で行う在宅透析などがあります。

本来なら腎臓が24時間休むことなく体内の血液を綺麗にするために働いてくれています。
その腎臓の代わりに血液透析を行いますが、毎日24時間働いている腎臓の働きを週3回・1回4~5時間で行うため、体に負担がかかります。
血液透析では腎臓の働きを完全に代替することができません。
食事の内容など、普段の生活に気をつける必要があります。

腹膜透析

「カテーテル」という管を使用してお腹の中に透析液を注液し、腹膜を利用して透析液側に老廃物や余分な水分を移行させて排液することにより、体内の老廃物などを取り除く方法です。
また、電解質の調整も同時に行われます。
1日に4回程度、新しい透析液と古い透析液を入れ替えるバック交換という作業を行いますが、腹膜透析は基本的に24時間の連日透析になります。
腹膜透析は在宅治療で、通院は一般的に月に1~2回と血液透析よりも医療機関に足を運ぶ機会は格段に少ないですが、自分自身が主体となって透析治療を行うため、厳しい自己管理が求められます。

食事の変化
透析導入前(保存期)

腎臓の機能が著しく低下しているため、できるだけ負担をかけないようにたんぱく質の摂取量を健常者の約半量(0.6~0.8g/標準体重/日)に厳しく制限します。
同様に、塩分摂取量、カリウム摂取量も厳しく制限されます。
たんぱく質を制限しつつ、エネルギーはきちんと摂る必要があるので、献立を立てるのが難しくなります。
また、たんぱく質の摂取量を気にするあまり、エネルギー量が足りず、栄養不足になるリスクが高まります。

透析導入後

透析導入前に比べると、たんぱく質の制限は緩和されます。
腎臓の代わりに、透析で体の老廃物を体外に出すことができるからです。
血液透析は週3回・1回4~5時間程度の治療なので出来るだけ体内に老廃物を溜めないようにする必要がありますが、腹膜透析は毎日連続して老廃物を体外に出すことができるので血液透析に比べてたんぱく質やカリウムは制限が緩やかな傾向にあります。

透析を導入する前と後では食事内容が変わります。
たんぱく質の制限は緩和されたけど、水分は厳しく管理しなくてはいけなかったりと、ギャップに戸惑うこともあると思います。
透析食.comは透析を始める方の食に関するサポートを行うために食事の提案をはじめ様々な情報を発信します。

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