災害時の食事 - 透析食.com
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2017年9月19日

災害

災害時の食事

透析食.comコーディネーター 管理栄養士 小川 久美

日本は地震や台風が多いといわれています。そのほかにも大雨による洪水などの自然災害も多く、いつ巻き込まれるかわかりませんよね。
災害に見舞われると透析患者さんは透析ができない、または決まった回数の透析が受けられない、透析時間がいつもの半分の時間しか受けられないということもあるかもしれません。
そういった緊急事態を乗り切るために食事に関して気をつけていただきたいことをまとめました。

■たんぱく質、カリウム、塩分はいつもより少なめに

透析ができない状況に陥ってしまった場合、毒素は体に溜まっていくばかりです。
少しでも体の負担を減らすためにいつも以上に食べるものには気をつけましょう。

たんぱく質

目安として通常時の2/3程度にとどめるようにしましょう。
透析ができなかったり不十分だと、たんぱく質の代謝産物が体に溜まり、尿毒症の症状(頭痛・吐き気・全身のだるさ)が現れることもあります。

カリウム

通常時の半分にとどめましょう。
災害時、少ない量で栄養が取れるようにと、野菜ジュースが支給されることがあります。
高カリウム血症のリスクが高くなるので控えましょう。

塩分

通常時の2/3にとどめましょう。
塩分が多いものを食べるとのどが渇き、水分の摂取量が増えてしまいます。
透析が行えないと体の水分は増えていく一方です。心不全のリスクが高くなるので気をつけましょう。

■エネルギーを確保する

たんぱく質やカリウムを制限しようとするあまり、エネルギーが足らなくなってしまうことがあります。
エネルギーが不足すると体は筋肉(たんぱく質)を分解してエネルギーを補給しようとします。
この時の代謝産物として尿素窒素やカリウムなどが体内に増えてしまいます。
思うように透析を受けることができない災害時でこのようなことが起こるととても危険です。
エネルギーはしっかり確保しましょう。


■予想される支給食品

適している食品

好ましくない食品

■食糧の入手が困難な場合も

災害時は食糧も手に入りづらくなったり、支給される食糧も透析患者さんには不向きなものがあります。 いざというときに食べるものに困らなくてもいいように備蓄として非常食などをあらかじめ準備しておくことが大切です。

非常食に適している食糧

  • 白米やおかゆ(水やお湯を注ぐだけで食べられるものがあります)
  • 乾パン
  • ビスケット
  • 飴玉
  • 栄養補助食品(カロリーメイト、ウィダーインゼリーなど) ※透析患者さん用の特殊食品も販売されています

最低3日分用意しておくとよいでしょう。
加工せずにそのまま食べられるようなものが災害時用非常食として販売されています。
長期保存ができるものが多いので何度も買いなおす必要もなく便利です。

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